#34 考察&まとめ
<第34巻>
・隠して急いで省略(アニメ第271~272話)
・西の名探偵VS英語教師(アニメ第277~278話)
・迷宮のフリーガン(アニメ第279~280話)
・中華街のデジャビュ(アニメ第284~285話)
・工藤新一NY[ニューヨーク]の事件(アニメ第286~288話)
#工藤新一NY[ニューヨーク]の事件:重要度★★★★★
<登場人物>
・シャロン=ヴィンヤード
・ラディッシュ=レッドウッド
<重要シーン・会話>
■有希子「役作りのために有名な日本のマジシャンのところに弟子入りして変装術を教わったのよ。その時シャロンも同じような役でそのマジシャンのところに来てて仲良くなったってわけ」
■シャロン「この世に神様なんているのかしら。もし本当にそんな存在があるのなら一生懸命に生きている人間は誰も不幸にならないんじゃない?そう、少なくとも私にエンジェルは微笑みかけてくれなかったもの。一度もね」
■シャロン「死ぬ思いでスクリーンデビューしたその日に父と母を火事でなくし、オスカーを獲った翌日に夫が病死。私の娘として鳴り物入りであっさりデビューし、ちやほやされてるクリスとは雲泥の差だわ。あんな子、もう娘とは思ってないわよ。信じられる?あの子、夫の墓に花を添える背後に立ってたのよ。夫そっくりに変装して。ジョークにしてはブラックすぎると思わない?」
■有希子「シャロン言ってたわね。娘にせがまれて変装術を教えたって」
■シャロン「あの子とはそれっきり。近く会ってないわ。タチの悪そうな友達とつるんでたみたいだし」
■通り魔「恨むならこういう結末を用意した神様ってやつを恨むんだな」
■通り魔「なぜだ、どうしておれを助けた?」
■新一「わけなんているのかよ。人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねえが、人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねえだろ?」
■シャロン「それより蘭ちゃんに伝えておいてくれる?あなたが言うとおり私にもエンジェルがいたって」
<考察>
・シャロンはクリス(ベルモット)の母親。タチの悪そうな友達とはおそらく黒の組織。シャロンは神様がいないというよりはエンジェルがいない、微笑みかけてくれなかったと思っているようにみえる。また、有希子とともに日本の有名なマジシャンに弟子入りして変装術を習得した。マジシャンとはいえ普通は変装などできない。そんなことができるのは怪盗キッドくらいだ。ただ、キッドでは年齢的に無理があるため父盗一が教えていたりして。クリスがせがんだのは組織の一員として動くのに便利だったからだろう。
・シャロンはたった一晩経っただけで、今までエンジェルがいないと頑なに思っていたのに転じている。しかも蘭に伝えてと。ということは蘭絡みでいいことがあったのかもしれない。鎧が落ちてきて蘭が後の殺人犯を救ったときは「やっぱり神様はいない」と言っていたので、シャロンの考えを変える出来事はそのあと。しかしシャロンは外せない用事ができたといってすぐに帰ってしまったので、その出来事がなにか分からない。蘭たちがその後に接触したのは例の通り魔。シャロンが通り魔に化けていて落ちて死にそうになったところを助けられたのならエンジェルがいたと考えるのも分かる。それに有希子との通話で通り魔同様腹部を抑えているようにもみえたし、通り魔もシャロンのように神様の名を出している。シャロン=通り魔の変装なら辻褄が合う。しかし、それならなぜ通り魔に化けていたのかということになる。それこそジョークにしてはブラックすぎる。