Silver Bullet

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Heartを撃ち抜きたい

#18 考察&まとめ

 

<第18巻>

・時代劇俳優殺人事件(アニメ第102~103話)

・初恋の人思い出事件(アニメ第100話)

黒の組織から来た女 大学教授殺人事件[1](アニメ第129話)

黒の組織から来た女 大学教授殺人事件[2](〃)

 

黒の組織から来た女 大学教授殺人事件:重要度★★★★★

 

<登場人物>

 

・灰原 哀(はいばら あい)(Sherry)(宮野 志保)初

画像 : 【名探偵コナン】灰原哀(はいばらあい)画像集 - NAVER まとめ

 

<重要シーン・会話>

 

■灰原「APTX4869」

■コナン「は?」

■灰原「これ、なんだか分かる?あなたの飲まされた薬の名称よ」

■コナン「なにいってんだよ、おれはそんな変な薬なんて・・・」

■灰原「あら、薬品名は間違ってないはずよ。組織に命じられて・・・私が作った薬だもの」

■コナン「組織?作った?まさか・・・こどもの君に何が・・・」

■灰原「あなたと一緒よ。私も飲んだのよ。細胞の自己破壊プログラムの偶発的な作用で神経組織を除いた骨格、筋肉、内臓、体毛、それらすべての細胞が幼児期の頃まで後退化する・・・神秘的な毒薬をね」

■コナン「灰原、おまえまさか」

■灰原「灰原じゃないわ、シェリー、これがわたしのコードネームよ。どう?驚いた?工藤新一くん」

 

 

■博士「灰原 哀って名前なら女探偵をもじってわしと彼女の二人で考えたんじゃ。灰原の灰はコーデリアグレイのグレイ、哀はV.IウォーショースキーのI。わしゃあ、哀愁の哀より愛情の愛のほうが可愛いって進めたんじゃが」

■コナン「んなこと聞いてんじゃねえ。なんで黒づくめの女が博士の家に!」

■灰原「拾ってくれたのよ。雨の中あなたの家の前で私が倒れていたのを・・・その博士がね」

■コナン「おれの家の前だと?」

■灰原「あなた知ってた?組織はあなたの家に二度ほど調査員を派遣してたのよ。あの薬を飲んだ人間の中であなたの死亡だけが確認されてなくてね。当然、その薬の考案者である私も同行したわ。でも家の中はホコリだらけで誰も住んでる形跡はなく一度目はそれでお開きになった。二度目の調査はその一か月後、相変わらずホコリだらけでどこにも変わった様子はなく、私もあなたが死亡したものだと思い始めた。そのときよ、洋服タンスの奥の奇妙な変化に気づいて鳥肌が立ったのは。なくなっていたのよ、一か月前にはあったはずのあなたのこどもの頃だけの服がごっそり。動物実験の段階で一匹だけ死なずに幼児化したマウスがいたからこの仮説は容易に立てられたわ。工藤新一はAPTX4869を投与され幼児化した可能性があるってね」

■コナン「じゃあ、組織のやつらはおれが小さくなったことを・・・」

■灰原「感謝して、あなたのデータは死亡確認に書き換えてあげたから。非常に興味深い素材だから生かしておいてあげたのよ。組織に報告したら私の手元に来る前に殺される可能性が高いからね。ま、データを書き換えたのが組織を裏切った私だと分かれば、再び疑い始めるかもしれないけど」

■コナン「裏切っただと!?」

■灰原「そうよ。試作段階のあの薬を勝手に人間に投与したことも組織に嫌気がさした理由のひとつだけど、もっとも大きな原因は私の姉・・・殺されたのよ。組織の仲間の手にかかってね。何度問いただしても組織はその理由を教えてくれなかった。そして、その正式な回答が得られるまで私は薬の研究を中断するという対抗手段をとった。当然組織に歯向かった私は、研究所のある個室に拘束され処分を上が決定するまで待たされるはめになった。どうせ殺されるならと、そのとき飲んだのが隠し持ってたAPTX4869。幸運にも死のうと飲んだその薬が私の体を幼児化させ、手かせから私を解放し、小さなダストシュートから脱出させてくれたのよ。どこにも行く宛てがなかった私の唯一の頼りは・・・工藤新一、あなただけ。私と同じ状況に陥ったあなたならきっと私のことを理解してくれると思った。

■コナン「ふざけんな!人間を殺す薬を作ってたやつのことなんて理解できるか!」

■灰原「仕方ないじゃない、毒なんて作ってるつもりなかったんだもの」

 

 

■灰原「~私の幼児期の頃の顔を知っている組織が~」

 

 

■博士「それより君の両親の身の安全のほうが」

■灰原「心配ないわ、私の両親も組織の一員。私が生まれてすぐ事故で死んだらしいから」

 

 

■灰原「組織の命令でアメリカに留学させられていた私とは違って姉は普通に日本で生活してたから。監視付きだったけどね。そう、姉は組織から私を抜けさせるために組織の仕事に手を染めるまでは普通の学校に通い、普通の友達を作って、普通に旅行して・・・

はっ待って、そういえば殺される数年前に旅行の写真を入れたフロッピーを2,3枚送ってきたのよ~」

 

 

■灰原「コンピュータウイルス、ナイトバロン。組織のコンピュータ以外で立ち上げるとウイルスが発生するように~

 

 

<考察>

・今まで日常編がやけに長いなと思ったら組織編が一気に来やがった(笑)重要会話があまりにも多すぎる。本来原作では2巻で出てくるはずの10億円強奪事件は大人の都合でこの話の直前の第128話になっているので、この話の前にそちらを先に見てほしい。

・転校生灰原 哀の正体は元黒の組織でコードネームはシェリー(Sherry)。また、十億円強奪事件に関わった広田 雅美、本名 宮野 明美の妹で灰原の本名は宮野 志保。コナンと自分を小さくした薬APTX4869を作った張本人。

・灰原自身と姉、両親の家族全員が黒の組織だったという恐ろしい事実。両親は死んだと聞かされているが、”死んだらしい”なので確定ではない。実は生きていたというのは漫画ではよくある話。

・灰原は組織に反抗したが、拘束はされたもののすぐには殺されなかった。裏切って組織のことを口外する可能性があるのにだ。今までの行動をみるに組織の性格上、少しでも疑いのある者、口を割る心配がある者は迷わず殺されていた。それなのに灰原は保留状態。いったいなぜなのか。組織のボスとの間に大きな関係があったのか。はたまた、薬を完成させるためにどうしても必要な人材だったからか。アメリカ留学させられていたし。その真意は不明だが。それとも別の理由か。

・「私の幼児期の頃の顔を~」とあるが、これは調べ上げれば幼少期のことまで把握するのは容易ということなのか、それとも灰原が小さい時から組織と関わっていたということなのか。

・灰原は毒なんて作っているつもりはないと言いつつ、APTX4869を神秘的な毒薬と言っている。矛盾しているようにも思えるが・・・(笑)神秘的と言っているので、灰原はこの薬を好意的に思っているようにも読み取れる。皮肉を込めての神秘的なのかもしれないが。APTX4869はまだ試作段階で何をもって完成とするのか、この薬の明確な着地点は不明。単なる完全犯罪を手助けするものならば灰原のあの発言は意味がない。「毒なんて作ってるつもりはなかった」→じゃあ何の薬だと思って作っていたのか、という話になる。もっとも、口車に乗せられ一種のブレインコントロールでもされていたなら話は別だが。

・コンピュータウイルス、ナイトバロンが再び登場。やっぱりナイトバロンは怪しい。優作が組織の一員とかやめてくれよな(笑)まあ「江戸川コナン誘拐事件」を見る限りそれはないだろうけど。

・組織は明美を殺した理由を頑なに話そうとしなかったのが引っかかる。普通なら「もう用は済んだ。やつ(明美)が10億円強奪の犯人だと分かれば足がつく。だからそうなる前に殺した」とでも言えば筋が通る。どんな理由があろうと殺人はしてはならないが、組織的思考に基づけば論理的ではある。それなのに殺した理由を話さないのは何か深い理由があるのではないか。

・少し離れてしまったが、以下の画像はAPTX4869を投与した人間のリスト。今後関わってくる可能性もあるので一応。光彦も幼児化している人間だったらおもしろい。小1なのに頭が切れるし。さすがにないか(笑)

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